私は2017年10月から2018年1月まで、WWOOFerとして、オーストラリアを周っていました。
滞在した街は、NSW州のバイロンベイ付近、VIC州のフランクストン、WA州のオールバニー、TA州のヌークです。
概要
まず、WWOOFとはなのですが、
”ウーフ(WWOOF:World-Wide Opportunities on Organic Farms 有機農場で働きたい人の意)とは、農業体験と交流のNGOである。 1971年にロンドンで設立され、その後多くの国に広まる。 また、ウーフにおいて手伝いをする側の人々はウーファー(WWOOFer)と呼ばれる。”(出典:Wikipedia)
日本にもこの制度はあります。
*Wikipedia から転載した内容の著作権は Wikipedia のライセンスに従います
ホストファミリーの見つけ方
WWOOFの登録
まずは、WWOOF Australiaに登録しなければなりません。登録料は30オーストラリアドルくらいでした。
サイト → WWOOF Australia
私はシドニーに住んでいたので留学ドットコムのシドニーオフィスでスタッフの方に手伝ってもらいながら、申し込みをしました。
ホストファミリー探し
探し方は主に3つあります。
- ウーフブックを購入して探す
- WWOOFのウェブサイトで探す
- アプリで探す
私はアプリで探しました。
あとは自分の希望にあった場所、仕事内容などを見て、ホストファミリーにメールで連絡。
メールの内容はこんな感じです。
”Hi,My name is (自分の名前).I am looking for a WWOOF host family.I would like to live and experience local Australian farm life.
This is my personal detail.
Name: (自分の名前)
WWOOF MEMBERSHIP EXPIRE: (ウーフを登録した日)
AGE:(年齢)
Nationality: Japanese
Smoke: No(タバコを吸う場合はYes)
Vegetarian: No(ベジタリアンならYes)
Contact: (電話番号)
Period of stay: (希望滞在期間)
Farm Experience: I have farm experience.
Interest: I would like to start WWOOF to experience Australian culture and study english.I would like to stay for few weeks as a trial.
Hobby: soccer, tennis, read a book let me know if you are able to accept my stay. I am looking forward to seeking you.
Regards (自分の名前)
↑()内を埋める感じで大丈夫だと思います。あと、HobbyとInterestのところは自分のことを書くといいです。
そのうちホストファミリーから連絡が来るので、OKだったら、詳しい日時や場所を連絡し合って、完了です。
私の経験では最寄りの駅や空港まで来てくれました。
アドバイスとしてはホストファミリーは一つに絞らず、複数メールを送ってその中から選んだ方が無難です。返信が遅い場合が大半なので断られてから、また探すとなると時間がかかります。
見送ったホストファミリーにはお詫びのメールを送ることを忘れないでください。
WWOOFerをやって良かった点は
月並みですがオーストラリアの生活が体験できることです。
どんな所に住み、どんな習慣あり、何を食べ、何を着て、何を考え生きているとか。とても面白い体験でした。
- 日曜日に教会に行って、お祈りをするとか
- パンばっかりだなとか
- 夕飯に米を出してくれるのはありがたいけど、この米じゃないんだよなとか
- 半袖で寒くないのかなとか
- タスマニアって寒いなとか
- 70歳なのに、また、引っ越すんだとか
都会にあるものは日本にもだいたいあります。
WWOOFerをやって大変だった点は
・ホストファミリーを見つけるのが大変。
WA州でははじめパース辺りでホストファミリーを見つけましたが、ドタキャンされてしまい再度探すことになりました。クリスマスシーズンということもあり、全然ホストファミリーが見つからず、だいたい50軒連絡してやっと1軒見つかった感じです。なので、クリスマス(12月下旬)とイースター(4月上旬)の時期は早めに探しておいたほうがいいと思います。
・ホストファミリーの家までが遠い。
私が行ったところは田舎だったので、ホストファミリーの家に行くまでの日程、段取りを組むのが大変で嫌になりました。
航空券用意したり、空港への行き方調べたり、空港から街までの行き方調べたり、ホストファミリーの最寄り駅までの行き方調べたり、だいたい大きい都市を経由するから観光地調べたり、観光地で泊まる所探したり……。
なので、私の個人的な意見ですがバックパッカーのようなこともしたいのなら車を用意した方がいいと思います。実際、車を使っているWWOOFerもいました。
迷っているなら、WWOOFはやった方がいい
最後にWWOOFについて調べるとネガティヴな情報が多々あります。
ホストファミリーの人からも”あいつは酷かった”とか”こんな奴がいた”とか色々聞きました。
お互い様です。なので、臆せずに挑戦してみたらいいと思います。
以下は私が行ったWWOOFの体験記です。
1軒目(NSW州のバイロンベイ付近)
1軒目はNSW州(NSWはNew South Walesの略です。)のバイロンベイ付近で農家というよりは家のことを手伝う感じの仕事内容でした。広大な土地に生えている雑草を除去したり、伸びすぎた木を切ったり、犬の世話をしたり、池の周りにある木々を切ったりしていました。
午前中で終わるので、午後は奥さんとお茶したり、子供たちが学校から帰ってくるので一緒に遊んだりしました。
休日も家族が出かけるのに同行したり、学校の行事を見に行ったりと有意義な生活でした。
2軒目(VIC州のフランクストン)
2軒目はVIC州(VICはヴィクトリアという意味です)のフランクストンでした。ドイツ人の女性と一緒にWWOOFしました。
こちらも農家というよりは家のお手伝いが多かったです。奥さんの趣味であるガーデニングの手伝いや庭の雑草抜き、プールの手入れ。旦那さんの趣味の葡萄菜園の手伝い、ヨット工場の清掃やちょっとした手伝い。休日には教会でお祈りをしたり、VIC州をドライブしたり、家にテニスコートがあったので午後はそこでテニスをしてました。
WWOOFerのドイツ人の女性はベジタリアンで本当に野菜しか食べてませんでした。
毎日、毎食、野菜スティックを食べるだけ。衝撃でした。
3軒目(WA州のオールバニー)
3軒目はWA州(WAはWest Areaのことです)のオールバニーという町でした。パースのだいぶ南にある町です。オーストラリアにいると土地の距離感が狂いますよ( ̄∀ ̄)
パースでドタキャンに遭い、苦労の末受け入れてくれたファミリーでした。
こちらはガッツリ農家で、種まき、収穫、パッキング、搬送と全部やりました。
野菜、果物も多種にわたり、ズッキーニ、イチゴ、ソラマメ、エンドウマメ、スイカ、メロン、カボチャといろいろやりました。
驚いたのは家族の構成です。なんと7人兄弟!!一番下の子がハイハイするくらいの赤ちゃんで家は賑やかでした。WWOOF用の家もあり、ご飯以外は私はそこで本を読んだり、勉強したり、快適でした。
日曜日は教会に行くのですが、その教会がイメージと違って、祭壇もないし、神父もいません。集まって騒いでるだけに見えました。
旦那さん曰く”祭壇も神父も飾りで、そんなのはあってもなくても、どっちでもよくて、祈る気持ちが大事なんだよ”って教えてくれました。
4軒目(TA州のヌーク)
4軒目はTA州のヌークです。TAはタスマニア州のことです。
タスマニア号に乗りたくて、選んだエリアです。オーストラリア暑い国なイメージでしたが、タスマニアは寒かったです。
ヌークという町は長閑で私は好きですが、家の周りには何もなく、車がないと生活できません。
道路にはワラビーやカンガルーが車に轢かれて死んでいます。100mに1体は死んでいます。
夜行性なのですが、夜、車のヘッドライトに反応して突っ込んでくる性質があるみたいです。
ヌークでは家畜の牛の世話や芝生の育成、庭の改造などやりました。
農業機械を動かしたり、バギーに乗ったりしました。
高齢の奥さんの手伝いで木を植えたのですが、”隣に植っている木が10年前に植えた木”だと教えてくれ、私は”今植えた木があのくらい成長した頃には奥さんはこの世にいないかもな”と不謹慎ながら思ってしまいました。木を植える意味を初めて考えてた日でした。
休日は自転車を借りて、あたりを散策してました。
教会には同行はせず、誘われたら行ったのですが、ファミリーだけで行っていました。
アメリカ人テキサス州の女性とドイツ人の男性とともにWWOOFしていました。
どちらもいかにもテキサス。
いかにもドイツって感じの人でした。