赤城山に関する伝説とそのルーツと雑学。

  • 2018年7月16日
  • 2024年1月4日
  • 日本
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赤城山に関する伝説とそのルーツと雑学についてです。

赤城山へのアクセス方法などは下記のリンクから

https://moripp.com/2018/07/16/akagi/

 

伝説

赤城山の神と二荒山(日光男体山)の神の争い

赤城山の神が勝ち、二荒山の神が流した血で山が赤くなった(桐生市新里町)。(赤城山の神が負けて、血を流したとの言い伝えもある)。

赤城山の神が99ある谷を1つ増やして100にしようと二荒山に取りに行ったのが、二荒山の神に見つかってしまい、それぞれムカデとヘビになって戦った。二荒山の神が勝ち、赤城山の神が陸稲の藁で縛られてしまった。それ以来、赤城山周辺では陸稲が作付けできなくなった(前橋市富士見町)。

赤城山の神と二荒山の神が領地争いをした。二荒山の神が負けて逃げるとき、サツマイモのツルに足を取られて転び、モロコシの切り株で目を突いてしまった。そのため、栃木県人は片目が細い(片品村)。

赤城山の神(大ムカデ)と二荒山の神(大蛇)が、戦場ヶ原で戦った。赤城山の神が負けて逃げ帰るとき、二荒山の神が追いかけてきたが追い返し(追貝の地名の由来)、傷を温泉で治した(老神温泉の名前の由来)(沼田市利根町)。

 

雑学

赤城山の裾野の長さは、富士山に次いで日本第2位。関東平野の低地に面した南側が特に発達していて約25kmあり、伊勢崎市中心部まで達しています。

一等三角点本点が地蔵岳山頂にある(群馬県では唯一。一等三角点補点は他に10ヶ所)。一等三角点本点は約45kmの間隔で置かれ、全国をカバーして地図の作成の基本となっています。地蔵岳頂上は眺望がよく、遠くまで見渡せるので一等三角点が置かれたのです。現在、山頂にはマイクロ回線の中継塔、雨雲観測レーダーなどが設置されています。地蔵岳山頂からは360度の展望が楽しめます。

ロボット気象観測装置(アメダスの原型)の第1号が地蔵岳に設置された。最初は長七郎山に予定されたのですが、実地調査のとき磁石が狂ったため地蔵岳に変更されました。

赤城の埋蔵金(幕末の勘定奉行であった小栗上野介が埋めた)は本当か?江戸時代末期の徳川幕府は財政にひっ迫していたので、隠すほどの埋蔵金はなかったようです。

忠治の岩屋。国定忠治が隠れたといわれて、大胡火砕流による溶結凝灰岩の中にできた大きな洞穴(約20畳)です。すぐ近くに、滝澤不動滝(落差約32kmの赤城山最大の滝で、冬季は氷瀑になる)や滝澤不動尊(平安時代に建立されたお寺で、岩壁の中に建物半分が埋め込まれている)があります。

大沼は「おの」、小沼は「この」と読む。最近は「おおぬま」、「こぬま」と読む人が多いのですが、正しく読みましょう。

前橋市富士見町小暮の大鳥居(一の鳥居)。赤城山の古い登山ルートは、前橋から、伊勢崎・大胡から、大間々からの3本あり、それぞれのルート沿いに一の鳥居、二の鳥居がありました。小暮の一の鳥居、かつては幅4mほどの木製でしたが、赤城有料道路(通称:赤城白樺ライン)として道路が整備されたことによる交通量の増加で通行の妨げになったため、1968年に鉄筋コンクリート製に建て替えられました。建設当時は日本一の大きさでした。

鍋割山は犬の顔。前橋方面から見た鍋割山は、鍋割高原を鼻として、頂上から左右に伸びる斜面が大きく垂れた耳のようで、ビークル犬やゴールデンレトリバー犬の顔に似ています。

 

 

参考資料

前橋駅から赤城山山頂への案内 栗原 久

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