赤城山について。

赤城山についてです。

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https://moripp.com/2018/07/16/akagi/

 

赤城山はどこ

赤城山(標高1828m)は関東平野の西北端、群馬県のほぼ中央部、つまり日本の中心に君臨する火山で、榛名山(標高1449m)、妙義山(標高1104m)とともに上毛三山の1つです。三体体積(約100km3)は榛名山(180km3)より劣りますが、三体面積の700km2は群馬県内で最も広く、日本の中でも上位(火山島を除くと体積では21位)に位置する大火山です。赤城山をならして群馬県全体(約6300km2)に敷き詰めると、約15mの高さになります。

 

赤城山はふもとから眺めた名前

赤城山という名前は、ふもとから眺めた場合の山全体を指しています。ですから、赤城山の山中に入ってしまうと、赤城山はどれかと尋ねられても、指差すことはできません。あえて示すとなれば、足下を指差すことになります。

山頂付近にあるそれぞれの峰に対して、形状(荒山、鈴ケ岳、鍋割山、船ケ鼻山)、農耕(駒ケ岳、鍬柄山)、神道や仏教(地蔵岳、薬師岳)、植生あるいは気象(黒檜山)、人物(長七郎山、朝香嶺)、用途(見晴山)、場所(出張山、北山)などに関係した名前がつけられます。

 

赤城山は複式火山

赤城山は、約4.5万年前にできた山頂カルデラ(南北4.2km x 東西2.7km)の中に、約3.2万年前に噴出した溶岩ドームの中央火口丘(地蔵岳、見晴山、長七郎山・小地蔵岳・朝香嶺などを含む小沼火山)、火口原湖の大沼を持つ複式火山です。山頂カルデラの外輪山は、黒檜山中腹の猫岩、駒ヶ岳西斜面の小突起、陣笠山、薬師岳、出張山、鍬柄山などとして残っています。

赤城山には、山頂カルデラの他に深山カルデラとも呼ばれる、馬蹄形のカルデラ地形が西側山腹にあります。

 

小沼は火口湖

約2.7万年前、山頂カルデラの南側、小沼火山において軽石や火山灰の噴出だけで溶岩噴出を伴わない噴火が起こり、そのときに形成された直径約1kmの火口に水が溜まって小沼になりました。現在の小沼は火口縁が粕川で侵食され(湖面標高1460m)、直径約300m、最大水深約8mまで縮小しています。軽石や火山灰の噴出を伴う噴火は小沼火山が最後で、血の池は小沼火口の噴火と同時、またはそれよりやや遅れた活動で造られた小噴火口です。

現在の赤城山は、約40万にわたる火山活動も終息し、火山性の高温泉は南山腹の赤城温泉で湧き出しているだけです。

 

 

 

参考資料

前橋駅から赤城山山頂への案内 栗原 久

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この記事を書いた人

趣味で登山を楽しんでいます。特に関東近辺の山に登っています。
登った山の情報や旅行で行った場所の情報などを発信しています。

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